ポリオパンデミック 4

コキョウ

隊列目的地目指して進む。牛飼君自転車で進む。大名行列で例えると、馬に乗った殿様だ。マッマはたずなを引っ張る従者あたりか。マッマは他の子らにも声をかけて、道中気を配る。やはり、担任が2名に増えたのだ。その時は、何も違和感を感じなかったが、今思うと親子必死頑張っていたのだと思う。

普通の小学校に入り、皆と同じ授業を受ける。言うのは簡単だが、難題は次から次へと容赦なく親子を襲った。体育の授業はどうするのか。水泳の授業は? 運動会は?冬にはスケート教室まであった。まさかリンクの上を自転車のタイヤにチェーンを巻いて走るのか。

そもそも、雪が積もった冬の登校はどうするのか。自転車では前に進めない。その時代スノーモビルなんてない。雪が積もらないことを祈るしかなかった。しかし、天候はどうにもならない。霜柱を踏んで進む極寒の積雪の日は、パッパで送り迎えした。当時、を所有している人は数えるほどしかいなかったのに。

それでも悪天候の日欠席することが多かった気がする。そういう日は、近くの友人が給食コッペパンマーガリンを届けていた。極寒の地でもクラスの絆は熱かった。クスリ漬け年金生活者も家に遊びに行ったことがある。酒屋だった。マッマが暖かく迎えてくれた。ちょうど、お兄ちゃんも家にいた。なんと同じくポリオにやられて、足を引きずっていたのだった。

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