年金生活者とスピアフィッシング

プライベートビーチ

マリンジェットに、無残にもはね飛ばされ意識を失った薬漬け年金生活者はさまよっていた。ビーチにさまよい、トラウマにさまよって1年半が過ぎ去った。そして復讐に燃えて蘇ったのだ。イタリア直輸入の超強力なスリングスピアガンSalvimarを手にして。そう無敵なパワー無敵なアイテムを装備して。今度は経験を活かし、かつてない重装備となっていた。もう日本の法律など無視だ

密林に囲まれたプライベートビーチへのルートはハイパワードローンにて索敵。(注:攻撃用の自爆ドローンではない)ターゲットから車で30分のところにベース基地を設置。必要機材を保管し寝泊まりした。密林や浜辺を走れるよう四輪駆動車も導入し、万一に備えてウインチも装着。ウエットスーツも夏用・冬用準備してオールシーズン潜れるようにした。足にはダイビングナイフを装着し、ウエイト2kgとメグシを装備。強力な水中ライトも海外から取り寄せた。私をほったらかしにした海保など、もう敵としか思わなくなっていた。

このようにして復讐のために、薬漬け年金生活者の凄まじい海との格闘が再開されたのである。今思えば、もう趣味の域を超えていた。プライベートビーチへのルートも南米コロンビアの体験を生かし、密林をナタで切り開いて自から作った。だから陸路は誰にもわからない。ビーチに出ると遊漁船が遠くに見えるが、存在に気づかれぬようすぐ岩陰に身を潜めた。これではなにか密猟に近いぞ海保は警戒しないと

日夜、波高と風速、海水温、天候、潮の干満、潮流の方向などあらゆるデータをコンピュターで分析。入念に計画を立てて臨んだ。そのためか、漁獲はイシダイ・ミーバイ・アバサー・オジサン・トカジャーなどの魚が面白いように捕れた。1.5mものダツや同じく1.5m級のアオヤガラも仕留めた。しばらく絶頂な時期が続いた。

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