年金生活者と朝の来ない夜

プライベートビーチ

何か全身が暑い全身が海水でズブ濡れなのだが、暑くて、暑くてたまらない。思い切って、ウエットスーツの背中のジッパーをおろして、両手だけを出したら少しは楽になった。ウエットスーツは体にピシッとフィットするのできついのだ。それで体温を逃さないようにする。だからズブ濡れでも暑いのだ。両手だけを出すのもたいへんだった。背中にジッパーがついているのだが、ジッパーに砂が入り込んでしまい、うまく動かない。時間をかけてようやくジッパーが外れた。

今度は腹が馬鹿に熱い。よく見るとウエストポーチの水中ライトが点灯しているではないか。いつからか?電池がなくなってしまう。何日もいるかもしれないのに。この時は焦った

明るくなるのを待つしかなかった。夜は行動を起こせないからだ。時計を見ると20:30 「あと10時間! 長い!」「まあゆっくり休んで、明日に備えるしかないか。少し早いビーチキャンプをしていると思えばいいだけさ」自分を納得させて、現実を深刻に受け止めないように努めた。眠ってしまえば朝だ。早く寝てしまえ

しかし眠れない。いつも睡眠剤や精神安定剤を飲んで、エアコンの効いた部屋でアイスノンを枕に寝ているのに、こんな雲泥の差の状況下では物理的にも眠れるはずもない。それにバイデン大統領も使用しているCPAPもないのだ。だけど体内に今朝飲んだ安定剤がまだ残っていて、それが今思うとパニックを防いでくれたのかもしれない。

コメント

タイトルとURLをコピーしました