しろちゃん

タビ

Rio-de-janeiro 1

世界一美しい書店エル・アテネオと、夫人の眠るレコレータ墓地を後にして、ゴルゴ航空7657便は一路リオデジャネイロを目指した。約3時間のフライトである。夕暮れ近い15:00にはリオに無事到着した。空港から夜景を見にボン・デ・アスーカルに直行す...
タビ

旅の人間模様 バニラ爺

そして今回の主人公、バニラ爺の登場である。バニラ製造会社を定年退職し旅を続けて御年78歳。小さなリュックを背負い、腰と膝の痛みに耐えかねて、しょっちゅうしゃがみ込んでいる痩せたご老人。TEOTIHUACANでは不幸にも滑落してしもうた。ダメ...
タビ

旅の人間模様 若手経営者

若手経営者は何度話しかけても乗って来なかった。「はーい」「そーう」と相槌しか打たない。なんて愛想のないやからだろうと内心思った。もしかして「コミュ障か?」とも思ったほどだ。だが悪い人間ではなそうだ。ところがある話題をきっかけにして話が止まら...
タビ

Buenos-Aires

メキシコシティからAeromexico 030便にて次の目的地、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスを目指す。約9時間のフライトである。40℃近い熱波に苦しむ日本とは別世界。南半球は真冬だった。長袖のポロシャツに厚手のジャンバーを着こむ。それ...
タビ

旅の人間模様 社長

社長には参った。ここはお前の会社ではないぞ。「ボクはね…」「ボクはね…」67歳過ぎて「ボク」はないだろう。態度も横柄で、いつも先頭を歩く。平気で列に割り込む。現地ガイドを離さない。いつも独り占めしている。周りもそれに合わせている。私が土産品...
タビ

死者の大通りを歩く

総勢13名で死者の大通りを歩く。ツアー参加者は11名。それにツアーコンダクターと現地ガイドだ。ちょうどいい数字になったが、ただの偶然か?メキシコでの晩餐会で一行の全貌を捉えることが出来た。場違いな1ドル=161円のこの時期にこんな遠方まで旅...
タビ

TEOTIHUACAN

空港から一行を乗せたバスは郊外にあるテオティワカンを目指す。テオティワカンと言えばメキシコを代表する、エジプトのピラミッドにも匹敵する世界遺産である。なんせ、この太陽のピラミッドは世界で3番目の大きさを誇る。テオティワカン(神々の集う場所)...
タビ

Mexico City

09:35成田を離陸したAMX057便は千葉沖を北上。千島列島を経由しベーリング海へ。アラスカ海をとおりバンクーバー近くでアメリカ大陸へ。そしてラスベガス上空を南下。現地時間07:25クスリ漬け年金生活者は何とか無事にメキシコシティに着陸し...
ブレイク

暑かったあの夏

昼近くには気温が30℃を超える。線路にかげろうが立つ。列車がかげろうの中に揺れながら小さくなって行く。列車の音が遠ざかると、急にセミの鳴き声がけたたましくなる。篠ノ井線、白板近くの踏切か。線路の枕木下に敷き詰められたアスファルトの匂い。溶け...
ブレイク

年金生活者の夏休み自由研究

さてここでハタと疑問が沸く。クスリ漬け年金生活者の夏休み自由研究とは、いったい何だったのか。年金生活者にも、かつては夏休みがあったらしい。夏休みがあるのなら、夏休み自由研究は必須であるのは当然だ。65年以上も前の昭和という時代において、どの...