オヤフコウ

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アリセプトをお願いした日

「母を母のままでいてほしいから… 」      93歳の母は、いまオランザピンを服用しています。高齢による気分の不安定さや、妄想、幻聴がみられ老人性精神障害と診断され、主治医の判断で処方されました。現在は落ち着いていて、錐体外路症状といわれ...
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オランザピン(ジプレキサ)

ここでまた、触れておかなければならない薬剤がある。オランザピンである。93歳の母がリスパダールに代わって処方されたクスリだ。オランザピン服用により、低下していた食欲が奇跡的に回復し、体重も増加した。このクスリは非定型抗精神病薬(第二世代抗精...
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アリセプト(ドネペジル塩酸塩)

溶けて行く海馬を止めるクスリも、広く処方されている。アリセプト(ドネペジル塩酸塩)はすでに10年以上も前に開発されていた。主にアルツハイマー型認知症の治療に使われる薬で、認知機能の改善・進行抑制を目的としている。その作用機序は、アセチルコリ...
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溶けて行く海馬 2

昨日や、おとといの記憶がないことは、孤独感を一層深めてしまう。息子が面会に来たことを、覚えていないのだ。だから面会のたびに言う。「どうして、長い間来なかったの?寂しくて、もう一人死のうかと思って、泣いていたよ。」悲しいことに、昨日レストラン...
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溶けて行く海馬 1

それは、もはや2年前と違った。ここ1年で急速に溶け出した。もう止まらない。今年の11月で海馬は94だ。いや歳のせいだけで、片付けてしまっていいものか。そんな単純な次元ではない。まず新しい記憶が全く根付かない。15分も経つ…と、例外なく忘れて...
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四つ足歩行のススメ 1

遥かむかし、昭和という時代にこんなナゾナゾが流行った。「最初は4本足で、その後2本足となり、最期は3本足になる動物は、な、なんだ?」かなり難しい問題であった。誰も答えられなかった。だが、劇団ひとり小学生が答えた。「ヒト」である。ハイハイから...
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 胸部大動脈瘤破裂

それは突然やってきた。16年前の4月30日0:30携帯が鳴った。「これからICUに入ることになったでな」 今思うとわざと元気そうな声だった。自分は何と答えたか覚えていない。最後の大切な会話だったのに。ICU入室前に看護師が遠方にいる私は間に...