シゴト

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競い合った吟醸君 1

吟醸君も同期であった。しかし彼は気遣いが上手で、上司のご機嫌をとるのも得意だった。人の嫌がる仕事も進んで受け入れこなして行った。そのうち上からも大きな仕事を任されるようになる。だからクスリ漬け年金生活者は、吟醸君が嫌いだった。いつも上司にゴ...
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競い合った故名腰君 4

ところが、である。信じられないことが起きたのだ。送別会までしたのに、何日たっても異動しないで、同じ部署に居座っているのである。「あの人とっくに別の部署に異動したはずでしょ? 送別会までして」と皆でささやきあった。でも面と向かって問いただす者...
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競い合った故名腰君 3

そしてクスリ漬け年金生活者は、またも一番の座を勝ち取ったのである。うれしいことに、何ヶ月も安泰が続いた。故名腰君も力及ばぬと思い諦めたのだろう。プライドが死守出来たことに満足だった。だが油断は出来ない。相手は隙あらばと、虎視眈々一番の座を狙...
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競い合った故名腰君 2

しもうた。不意をつかれた。一番乗りをなんの断りもなしに奪われてしまったではないか。みじめだ。なんという屈辱の一日だ。こんなにプライドを傷つけられたら、仕事など手に着かない。すぐにその日は退社した。何かの間違いだろうと思い、次の日に出社すると...
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競い合った故名腰君 1

かつて競い合った同僚、故名腰君がいた。競い合った挙句に、どちらも昇進せずに平社員のまま定年を迎えたが。それでも認められようと、認められまいと競い合ったのだ。会社の出勤時間は08:00。でも定刻に出社する人などいない。どんなに遅くても07:3...
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尾本パパと年金生活者

尾本パパはその道のプロだった。今では教育界でその名をとどろかせている。知らない人はいない有名人だ。本来は某大学の教授なのだが、今やTVのコメンテーターや講演会には引っ張りダコだ。数年前の軽井沢スキーバス転落事故での、教え子を亡くした時のコメ...
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須賀川サティアン 2

もちろんそのホテルあとらしきものは、我々の貸し切りである。部外者はいない。派遣された調理人だけが、数人しきりに動いていた。このホテルのテレビでビンラディン氏のテロを知った。入念な復讐計画とその緻密な行程には、我々も度肝を抜いた。地下鉄サリン...
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須賀川サティアン 1

それは2001年9月11日、東北の山中にあった。東北新幹線からローカル線を乗り継ぎ、さらにタクシーに30分も乗る。付近には山しかなかった。ここも二重のゲートで仕切られ外界から隔絶されていた。あれから東北では大震災があったから、今も現存してい...
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落伍者の末路のパターン

落伍者のはじまりは、その歓迎セレモニーに予兆があった。自己紹介で出会いがあり、恋が芽生え、フリータイムで愛に発展したようである。まるで泣く子も黙る昭和の結婚相談所そのものである。昭和の時代には、今のようなスマホのマッチングアプリなどないから...
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歓迎セレモニーと情熱大陸

ハードな泊りがけ研修であり行動が束縛されるから、もちろん落伍者も発生する。メーカー側も落伍者の出ないようにと、いろいろと手を尽くしているのだが。研修初日は寄宿舎で広間に集い歓迎セレモニーが開かれた。寄宿舎での歓迎会はボグワーツの魔法学校以来...