ブレイキング

年金生活者と10.10空襲

その時クスリ漬け年金生活者は見た。朝6時30分ころか。轟音に眼を醒まし外に出て空を見上げる。台風後の晴れた夜明けの空に何百機ものグラマンが、陸軍北飛行場のある読谷めざして、首里の山中から次から次にと現れる。尾翼に朝陽を反射させてまぶしい。空...
タビ

年金生活者とラムセス2世

日が暮れてからのアブシンベル到着となった。神殿に近づくとナイル川からの風が涼しくて心地よい。ラムセス2世の巨像は、見上げるともの凄い迫力だ。一枚岩をくり抜いて造られた神殿は圧巻である。誰でもしばし息をのんでしまう。アスワンハイダムの建設によ...
タビ

年金生活者とアブシンベル

バスは夕暮れの街を南へと高速で走りぬけて行く。乾燥した台地を砂煙を上げて。やがて建物もなくなる。砂漠の中に、木々やヤシの木がポツンポツンとある程度。並行して鉄道が走るが、今日は列車1両も目にしていない。黒い衣装を着けた二人の中年男性が道路の...
タビ

年金生活者と九份老街でダウン

クスリ漬け年金生活者はある時、間違って昼間に九份老街に来てしもうた。10月になったというのに気温は33℃もあり、めちゃくちゃ暑い。直射日光が厳しく眩暈すらする。目的地に近づくと、木立の影から突然現れた限りなく続く急な石段。見上げても終わりが...
タビ

年金生活者と士林夜市

MRT淡水信義線の劔潭駅から少し北西に歩くとそれがある。士林観光夜市である。迷路のような狭い路地に屋台がびっしりとならび、人々がごった返している。食べ物屋からは調理する臭いと香辛料、けむりが漂う。いくつもの店からいくつもの臭いが混ざり合う。...
タビ

年金生活者 大還暦へ

クスリ漬け年金生活者はついに平渓線十分駅にたどり着いた。あたり一面のどかな田舎である。ひと昔前の日本がそこにあった。単線が走る。その両脇に線路ぎりぎりまで商店がならぶ。ここはあの有名な天燈あげの名所である。列車はディーゼル(気動車)で電化さ...
タビ

年金生活者 台湾有事視察へ

クスリ漬け年金生活者は国境を超えるだけでも大量の薬物と旅行用小型CPAPが必要だ。国により電圧も違うから変圧器も必須である。だから有事視察も命懸けである。さらに空港の保安検査場では必ず別室に連れて行かれる。小型CPAPが手荷物検査でひっかか...
ブレイク

年金生活者と過疎の村

住民はクスリ漬け年金生活者だけになって部落は過疎化一直線である。人々は体が不自由で動けないから家にばかりこもっている。だから村には人影はない。話し声はもちろんしないし、音もしない。たまに気の向いた時だけ、思い出したようにセミが鳴く。でも部落...
プライベートビーチ

年金生活者とサバイバーの使命

今回、魔のプライベートビーチから奇跡的に生還出来たことは、「薬漬け年金生活者の末路としてはラッキーだった」の一言に尽きる。だが受けた身体的ダメージはかなりなものだった。診断名:高度脱水症・右手掌裂傷・全身打撲・全身擦過傷・ウエットスーツラッ...
プライベートビーチ

年金生活者ウエットスーツラッシュ

眼が醒めると16:00だった。12時間ぶりに排尿もあった。急性腎不全は免れたようだ。でも背中が焼けるようにかゆい。かいても、かいてもかゆい。いったい何が起きているのか。まあ命が助かったんだから、細かいことは気にしないでおこうと思った。しかし...