夜中の2時過ぎにおともだちができたよ。ちいさなちいさなおともだちだよ。チラッと眼が合っておともだちになりました。まぶたはありません。だからやもりくんです。まだあかちゃんみたいです。せんたくばさみよりも、ずっとずっと小さいんです。でも、もう自分でちゃんとエサを取ることも出来ます。
まだこどもだから、夜は出歩かないようにと話しました。そうしたら「自分たちの世界では昼夜逆転がふつうなんだ。暗がりでもちゃんと眼がみえるよ。」と教えてくれました。「さっき、たまごから出たばっかりで、全身についていた殻をやっとはがしたんだ。」と言っていました。
やもりくんは昔から、「家の守り神」として大切にされています。そして何よりも「幸運を運んで来る」と言われています。私のうちでは、やもりくんとやもりさんをよく見かけます。だからたくさんの「幸運」があるのです。あかちゃんのやもりくんはどんな「幸運」を運んで来てくれるのでしょうか。
朝起きてみたら、やもりくんはどこかに行っていませんでした。夜行性だから、昼間はものかげに隠れて、がんばって「幸運」をさがしているのです。そして夜になると、つかまえた「幸運」を家に運んで来てくれ、かわりに蚊やゴキブリを食べてくれます。今夜も2時に同じ場所で待ち合わせをしています。
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