オランザピン(ジプレキサ)

オヤフコウ

ここでまた、触れておかなければならない薬剤がある。オランザピンである。93歳の母がリスパダールに代わって処方されたクスリだ。オランザピン服用により、低下していた食欲が奇跡的に回復し、体重も増加した。このクスリは非定型抗精神病薬(第二世代抗精神病薬)に分類される。

主に統合失調症双極性障害の治療に用いられる。また、抗がん剤治療に伴う、吐き気や嘔吐を抑える効果も持つ。次にこのクスリの作用機序について記す。1)ドパミンD2受容体の遮断:ドパミンD2受容体をブロックすることで、精神病の陽性症状(幻覚・妄想)を抑制する。

しかし、第一世代抗精神病薬よりも選択的で緩やかな遮断であり、副作用の錐体外路症状が少なめである。2)セロトニン5-HT2A受容体の拮抗:5-HT2A受容体を強くブロックすることで、ドパミンの放出を調整し、陰性症状(意欲低下・感情の平担化)や認知機能障害の改善に寄与する。

3)ヒスタミンH1受容体遮断:ヒスタミンH1はアレルギー以外にも、視床下部(満腹中枢)に作用して食欲を抑える神経伝達物質である。H1受容体を遮断することにより、ヒスタミン食欲抑制効果が失われ、満腹感が鈍くなり、過食傾向になる。これにより、食欲低下による低栄養、体重減少を改善出来るのだ。

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