このヒトと動物のハイブリッド化は、現在ほとんどの国で倫理的に禁止、または厳しく制限されている。意図しなくても、意識・生殖機能までもが、「ヒト化」してしまうリスクがあるからだ。「人間らしい心を持つ動物」の誕生を、人類は恐れているのだ。科学者は「命の尊厳」や「種の境界線」を重視している。
果たして「人間らしい心を持つブタ」を、屠札して解体し「ブタ小間」として野菜炒めに入れて食べてしまってもいいのか?ブタさんには、事前になんと説明するのか。人間の心を持っているのなら、もうブタの人権、いや準人権(sub-human rights)を認めなくてはならない、という学者もいる。
しかし、このような危惧をよそに積極的に「脳ヒト化」に取り組んでいる機関もある。ことさら、軍事利用目的となれば話は別なのだ。各国が極秘裏に研究を推し進めている。2013年ニューヨーク州立大学バッファロー校でGoldman.Bらが、マウスの「脳ヒト化」に成功している。
ヒトの星状膠細胞(astrocyte)を新生児マウスの脳に移植したのだ。星状膠細胞などのグリア細胞は、脳のサポート細胞であり、ニューロンの活動に関与している。その結果、ヒトのグリア細胞はマウスの脳に定着し、既存のマウスのグリア細胞と完全に置き換わった。そして、「脳ヒト化」されたマウスは記憶力と学習能力が飛躍的に向上してしまったのだ。
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