ジャングリアは沖縄のさらに北部に位置し、大都市圏から離れ、アクセスも時間がかかることから、USJのような大量の来場者を当初から期待してはいない。さらに、台風などの天候リスクもある。したがって、「少人数×高単価×リゾート体験型」という別設計に特化して開業したのだ。
投資規模と回収バランスについてフォーカスする。経済エコノミストは次のように分析している。報道ベースでの建設費は約700億円。年間来場者100から150万人と想定する。そして、ひとり単価1万から1万2千円とすると、概算で年商は100から180億円程度となる。
仮に営業利益率を20%と仮定すると、年商20~30億円となる。このペースでは、初期投資回収だけでも、20年以上かかる計算になる。かなり資金繰りがタイトである。しかも、この営業利益率20%との仮定もかなり楽観的な値である。実際USJや東京ディズニーランドでも10~15%が現状である。
また大きく営業利益率を押し下げる要因として、気象リスクの大きさがあげられる。沖縄は、落雷・スコール・台風が頻発する。その規模も回数も本土の比ではない。屋外アトラクションが中心であるため、稼働停止が頻発すると予測される。特にホライゾンバルーンは強風と悪天候に極力弱く飛べない。
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