パビリオンDASH-5

タビ

そして、ついにクエートパビリオンのレストランSIDRAの待機列に到着した。ちょうど、時報は11:00で、タイミングよくオープンするところだった。大人気のレストランだけあって、2階へつづく階段の下まで、待機列が出来ていた。オープンと同時に列は進んだが、結果的に1時間弱待たされた。

やがて順番が来た。カウンター席へと案内される。クエートパビリオンのレストランSIDRAは、砂漠のオアシスを思わせる、穏やかな雰囲気に包まれていた。白と金を基調とした上品な内装、ほのかに漂うスパイスの香り――まるで中東の宮殿に招かれたような気分になる。

注文したのは、一番人気の名物「ラム・マグブース」。サフラン香るバスマティライスと、じっくり煮込まれた濃厚なラム肉。口に入れた瞬間、驚くほど柔らかい。スパイスは強すぎず、シナモンカルダモンの香りがやさしく広がる。添えられたヨーグルトソースが爽やかに味を引き締める。

食後には、ほんのり甘いデーツティーが締めくくる。異国の味わいとおもてなしの心が調和した、忘れがたい一皿だった。価格はメインメニューだけで\3,850。それなりの万博価格である。だが、それだけの価値はある。だから連日、超満員なのだ。SIDRAを後にする頃には、待機列は2倍の長さとなっていた。

コメント

タイトルとURLをコピーしました