休憩所で涼んだ後、夕暮れ時のフランスパビリオンに向かう。ここも大人気パビリオンで、2時間以上の待機列が待っていた。フランスパビリオンの前に立った瞬間、その美しさに思わず息をのんだ。さすが「フランス!」。ガラスと光が織りなす建築はまるで芸術作品。その感動は忘れない。
それから、真夏の陽射しの下で2時間以上待つ。汗がこぼれ、体力の消耗が激しい。それでも「ここにしかない体験」が待っているという期待が、不思議と疲れを和らげてくれた。並んでいる間に、陽は落ちた。すると、鮮やかにライトアップされた、フランスパビリオンが現れた。いっそう、その輝きを増す。
ようやく館内へ入ると、そこはまるで「未来と芸術の融合空間」。巨大スクリーンに映し出される映像が、ルーブル美術館の名画から宇宙まで自在に変化し、フランスの文化と科学の深い誇りを感じさせる。光が音楽に合わせて流れ、まるで絵画の中を歩いているような没入感。香水やワイン、ファッション、アートなど。
フランスが誇る“美の哲学”が一つの物語として展開され、胸が熱くなった。ラストシーンでは、地球と人類の未来を象徴する映像が広がり、思わず拍手が起きるほどの感動。待ち時間の長さなど、すっかり忘れていた。出口で振り返ったとき、誰もが同じ笑顔を浮かべていた。――あの2時間は、間違いなく「心を満たす時間への投資」だった。

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