工事打合せの段階では、「作業中は指定された日を除いて不在で構わない」と言われた。さらに「業者に茶菓子などの心配は一切いらない」とのことだった。しかし実際には、寒い冬空のもと、1日中作業している職人さんに知らんぷりは出来ない。こっちはテレビを見て横になって、くつろいでいるのだから。
1日だけの作業員なら別だが、長い業者とは1ケ月近く毎日顔を合わせるのだ。特に高島忠夫の次男とは長い付き合いとなった。そんなこんなで、妻が在宅の時は軽い茶菓子を準備することにした。昼頃に、暖かい日本そばやみそ汁、時には肉まんを出すこともあった。
みんな喜んで食べてくれた。でも1ヶ月以上も、茶菓子や軽食を出すのも、思った以上にたいへんだった。また東南アジア出身の方は、宗教上食べられない肉があり、その配慮も必要だった。新築ならば不在だし、何も出さないで普通だが、リフレッシュ工事やリフォーム工事となると、話がちがうのだ。
毎日顔をあわせるのだ。見ている前で一生懸命に作業している。茶菓子くらい出すのが当然となる。その甲斐があってか、なくてか、業者さんは親切に細かいところまで、丁寧に作業してくれた。特に予定になかった、無線アンテナの固定台の錆びとりと、塗装を快く引き受けてくれた。足場がないと登れない高さなので、ありがたかった。
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