リフレッシュ工事 12

ベント

よく落ちる人がいます。昨日も一人落ちました。足元には十分に気を付けてください。」現場監督比嘉さんニヤリホクソ笑む。「じゃあ、やめときます」と言うと、「いやこれは依頼主さん義務でして… それにめったに見られない機会かと。」監督は譲らない。仕方なく強風の中、命綱たよりに登頂した。

そして、3階、2階、1階と足場伝いに、建物を一周した。どこもきちんと、手を抜かずに塗装されていた。予想以上の出来であった。築20年新築なみに、よみがえった瞬間だ。ただ一箇所だけ気になる箇所があった。それは、アマチュア無線の2mの垂直アンテナ。その基台が錆びており、塗装されていないのだ。

ここは契約にない箇所である。そこで監督にアンテナ基台錆び落としと、塗装を追加でお願いした。強風のなか、命綱で視察した甲斐があった。高島忠夫の次男軽自動車の中で待機していたが、快く引き受け、すぐにその場で塗装してくれた。毎日、茶菓子を出して来ただけのことはあったのだ。

そして2日後には、雨の合い間をぬって、午後の4時間で足場があっという間に、解体・撤収された。そして諸経費319,589円を加えた、総工費は全額で4,873,000円となった次第である。追加も払い戻しもなかった。工期内に工事は無事終了し、何の問題もなく、予定通りに完成したのである。2025年3月21日竣工

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