乗っ取られた年金生活者のPC

クスリ漬け年金生活者は昨日PCをチョットしたスキに乗っ取られてしもうた。「おかしい、どう考えてもおかしい」　PCは２週間前に導入したばかりの最新鋭機PC-A2365GABだ。初期設定も依頼して最新のウイルスバスター5年分を入れてもらったばかりなのに。そのビットコインを要求する脅迫文は昨夜、突如として現れた。削除しても削除しても何度でも入って来る。しかもOutlookの動作に不具合が生じている。

ウイルス対策は万全だったはずなのに。完全に乗っ取られてしもうた。私のメールアドレスから発信されているのが、なによりの証拠である。これは困った。自由自在に私のPCを操作している。PC内の写真や資料を自由にネット上にUPすることが出来るではないか。クレジットカードも登録してあるからAMAZONで自由に買い物し放題だ。なんたることか！私を装って友人にでたらめな内容でメールを送ることだって可能だ。

さらにPCのウエブカメラから室内の様子を四六時中監視して録画したとまで言っている。プライバシーも何もない。あわてて黒のビニールテープでウエブカメラを塞いだが、「時すでにおそし」である。大企業や病院もランサムウェアには勝てず、結局身代金を払わずには解決出来なかったという。何としても1400米ドルのビットコインを手に入れなければ。心は焦る。

購入店にすぐ電話をするがパソコンの初期設定を担当する技術者は不在。受付の女性は「あとから担当者から電話を入れます」とのこと。しかしいつまで待っても電話は来ない。待っている時間はない。刻々と期限が迫る。プロバイダーの問い合わせ窓口に電話をするが「ただいま電話がたいへん混みあっています。しばらくたってからかけ直すか、そのままお待ちください。」との音声のみ。そのまま待つが１時間してもつながらない。時間だけが過ぎる。