夢洲DASH-1

タビ

EXPO-2025 大阪・関西万博は9月に入り、残り1ヶ月を切った。だから夢洲ダッシュが必須になった。その過酷な闘いは大阪メトロ中央線本町駅発05:19の始発列車6号車2番ドアから始まる。まるでNavy-SEALs の入隊テストと同等だ。列車の入線直前には、この2番ドア乗車列だけホームの端まで長蛇の列となった。

なぜ、この車両、この乗車口に殺到するのか。それは夢洲駅に到着した時、このドアの前に階段があり、改札口まで最短距離となるからだ。すなわち、夢洲ダッシュ万博東ゲートまで断然有利となる。本町駅では、まだ乗り込めるスペースがあった。それでも、通勤ラッシュなみだ。しばらくして、なんとかドアは閉まった。

この車両はJRと直結する弁天町駅地獄と化す。ドアが開くが誰も降りない。だから空間など存在しない。そこへ本町駅の約2倍の列がなだれ込む。乗車出来るはずがない。それでも列の先頭に陣取っていた若者は突き進む。それに続けとばかりに、何名もなだれ込む。怒号と悲鳴が飛び交う。

「入れてくれ!入れろ!」「無理です。だから無理だって!馬鹿野郎。何をする!息が出来ない!」小競り合いどころではない。殴り合いだ。6号車だけがすし詰め状態となる。胸が圧迫されて、呼吸が出来ない。皆死の恐怖を悟る。圧死寸前だ。ドアが閉まりかける。足や尻がはみ出て、ドアが閉まらない。

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