成田空港検疫所 2

タビ

エチオピア上空を離れると、意識が遠のいた。再び意識が戻ったのは、成田到着1時間前の日本海上空。やっと日本海まで来た。緊急着陸などされなくて良かった。助かった。あと少し。安堵が訪れた。ET-672便の2回目の機内食は、少し食べることが出来た。全身の関節がひどく痛む。

90分後なんとか、日本の地に足を踏み入れることが出来た。ところが、到着ゲートから検疫所までが、また長い。約1.5㎞ほど歩いた。検疫所問診票に記入して、医師の診察を受ける。コロナインフルエンザの検査もすぐに実施された。どちらもマイナス。潜伏期から考えて、マラリアに感染している疑いは低いと判断。

なら、何なのか?パンフレットとイエローカードを渡された。による感染症か?見ると、アフリカで猛威を振るっている蚊が媒介する感染症がズラリと並んでいる。デング熱・チングニア熱・ジカウイルス感染症・熱帯リーシュマニア(アフリカトリパノソーマ)… どれも怖ろしい病気ばかりだ。

リーシュマニア以外は遅からず自然治癒するらしいが。帰国後1ケ月間は、「注意して経過観察」とされた。もし何らかの異常な症状が出れば、受診出来る渡航外来のある病院も紹介してくれた。そのとき渡すように、イエローカードが発行された。シプロキサンの内服も許可された。検疫隔離されるような重症な感染症ではなかったことに、ただただ、安堵した。

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