明和の大津波はまだ記憶に新しい。琉球列島を襲った高さ85.4mの大津波で知られている。つまり海抜85m以下は全て海底に沈んだのだ。あとにも先にも、これ以上の大津波は日本には記録がない。死者11861名を出した大災害である。
東日本大震災での最大の津波は、大船渡で観測された16.7mだからそのすさまじさがわかるだろう。大地震の多くは600年間隔の周期で発生することが、広く知られている。そして2024年4月3日台湾東部沿岸で大地震が発生。大津波が再び琉球列島を襲ったのだ。
朝09:00けたたましく鳴り響くサイレン。北朝鮮からの超音速ミサイルで、Jアラートには慣れている県民だが、今日は違った。防災無線で「大津波が来ます。すぐに逃げて下さい」と繰り返し放送される。テレビは各局全て「大津波、すぐ逃げて!」のテロップが流れている。
これはたいへんなことになってしもうた。大津波警報が発令され、全域に避難指示が出ている。空には、けたたましく自衛隊ヘリが飛び交い、パトカーのサイレンも鳴りやまない。沿岸部から内陸に向かう道路は、どこも大渋滞で動かない。人々は車を置いて、走って山に向かっているではないか。車いすの車列も見えた。
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