歓迎セレモニーと情熱大陸

シゴト

ハード泊りがけ研修であり行動が束縛されるから、もちろん落伍者も発生する。メーカー側も落伍者の出ないようにと、いろいろと手を尽くしているのだが。研修初日は寄宿舎で広間に集い歓迎セレモニーが開かれた。寄宿舎での歓迎会はボグワーツの魔法学校以来である。

工作員は北は北海道、南は沖縄まで日本全国各地から来ていた。それぞれ自分の県の自慢話から始まった。隣の席のF男君は三重県工作員だった。「三重県には伊勢神宮しかないよ。あとは何もないところだよ。」そればっかり言っていて夜が更けた。彼はどこへも出かけたことがないようである。

青森から軽自動車で1晩かけて来たという工作員K太君もいた。それも高速を使わずに一般道で来たらしい。「新幹線代が高すぎて…」。と言う。 それで「一泊したら宿代が出るから同じでしょ」と言ったら、「車中泊です」とのこと。これには恐れ入った。

なんと自腹かよ。交通費も出してくれないなんて、なんてしょぼい病院かよ。なんでそんな病院で働いているんだよ。そうまでして技術認定を受けたいんだ。すごい情熱大陸!応援したい。もう少しで口に出しそうだったが、こらえた。

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