死者の大通りを歩く

タビ

総勢13名で死者の大通りを歩く。ツアー参加者は11名。それにツアーコンダクターと現地ガイドだ。ちょうどいい数字になったが、ただの偶然か?メキシコでの晩餐会で一行の全貌を捉えることが出来た。場違いな1ドル=161円のこの時期にこんな遠方まで旅するメンバーとは?しかも平日ツアーだ。

メンバーのなかで夫婦は2組だけ。あとは一人参加だった。やはり好きな人だけが集う、コアなツアーのようだ。男性5名。女性6名。さてその正体は。関西の薬品会社の社長夫婦(67歳)。奈良在住のおばあちゃん教授。主婦1名。独身女性2名。埼玉で中小企業の金型工場を経営する独身社長(42歳)。

北海道出身でバニラ製造工場リタイアした、今回の主人公(78歳)。膝と腰が痛いらしく、しょっちゅうしゃがみ込こんでいる。文句も多い。しかし旅慣れており、常に一行の先を行きしゃがみ込むか、地べたに座っている。話しかけたが、ぶっきらぼうな返事しか、かえって来なかった。

最期はチビの刈り上げおじさん。やたらと愛嬌がよく、笑顔でみんなと合わせている。冗談も好きですぐに乗って来る。そしてオーストラリアのケアンズステーキハウスをやたらと勧めて来る。ツアーコンダクターにもいいように利用されて、明朝の集合時間のプリントを皆に配る係だった。

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