落伍者の末路のパターン

シゴト

落伍者のはじまりは、その歓迎セレモニー予兆があった。自己紹介で出会いがあり、恋が芽生え、フリータイムで愛に発展したようである。まるで泣く子も黙る昭和の結婚相談所そのものである。昭和の時代には、今のようなスマホのマッチングアプリなどないから、もっぱらアナログに頼っていたのだ。

究極はまったく人任せの他力本願結婚だ。今は亡き統一教会なるものが、オウム真理教にとって代わり全世界を牛耳っていた。その統一教会が得意としていたものが合同結婚式である。そして、いつの間にか、ボグワーツ歓迎セレモニーもマッチングアプリ“出会いの広場”に代わっていたのだ。

特定すると、それぞれ関東近辺の中規模病院に勤務する臨床工学士♂♀。お互い臨床工学士の免許をとってまだ日がアサイーらしい。だから人生経験も業務経験も浅いーらしい。それでアナログマッチングでDNAがイッチーしたのだった。♂の方が、会話の途中で何度も鼻をかんでいる。話のテンポが崩れるではないか。蓄膿症か

でも、なんとか話は進展した。翌日の深夜駆け落ちした。追っての話によると、新東名高速を使い時速140Kmで、関東方面に逃げたらしい。企業秘密の研修資料は置いていったので、深追いはしなかったみたいだ。ただ♂と一緒に研修に来ていた男は不満そうだった。「えー まじかよ?」そして指導教官も「前代未聞」と言っていた。そして何もなかったかのように、最終日に認証式が行われた。

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