クスリ漬け年金生活者にとって、なくてはならないモノがある。それはもちろんクスリである。しかし今回はそれではない。血液なのだ。輸血に使う福岡から空輸されるような日赤の血液ではない。ドラキュラのごとく口から摂取する新鮮血だ。だから血液型は問題ではない。しいて言えば血液種別がある。
このうち美味で食用出来るのは今のところ二種だ。ブタ型かヤギ型かである。味が全然違うのだ。だから好みの違いから、拒絶反応を起こす人も多い。そのほかにイノシシ型とイヌ型の亜種があるが、めったにお目にかかることはない。中世まではヒト型が主流だったが、今は法律で規制されている。
ヤギ型は供給量も少なく高価なため、クスリ漬け年金生活者は、おもにブタ型の血液を月に1~2回吸うことで、命を保っている。これがないと貧血になる。もともとは死人にお供えする料理であった。それが琉球の伝統料理として、現代に受け継がれている。
ブタの新鮮血をたっぷりと搾り、それを大鍋で6時間以上グツグツ煮て作る。それに種々の琉球古来の薬物と具材を混ぜる。それをごはんにかけ、刻んだ生ニンニクと一緒に食す。さすが古代からの絶妙な美味である。この料理は琉球でも金武町だけでしか手に入らない。だから今月も行く。菜菜へと
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