裏街道のススメ 1

シゴト

クスリ漬け年金生活者が、歳を重ねる中で得た「生活の知恵」とするロジックがある。だからこそ、落伍することなく定年まで働き、今日まで生き抜いて来られたのだ。「24時間働けますか?」の時代、人は人を押しのけ、前へ前へと出世街道(表街道)を猛進した。だから日本は記録的な高度経済成長を遂げられた。

そして日本はバブル絶頂期を迎えた。反面、人々は自らの健康をかえりみず、家庭をも犠牲にした。競争社会である以上、勝者がいれば、もちろん敗者もいる。ほとんどが敗者と言ってもいい。結局、最終勝者は組織会社なのだから。敗者は体を壊すか、メンタルの不調を訴え働けなくなり、会社からポイ捨てされる。

そしてバブルがはじけるとともに、家庭は崩壊自己破産生活保護が爆増した。しかし、高度経済成長期に皆から嘲笑された集団があった。それが「窓際族」である。窓際デスクが寄せられ、大した仕事も与えられず、会社のお荷物とまで言われた存在だ。そして毎日のように「肩たたき」を受けていた。

彼らは肩身の狭い思いをし、みじめな?サラリーマン生活を耐えていた。しかし最終的勝利者となったのは、言うまでもない「肩たたき」に耐え抜いた、彼ら窓際族である。外界の変化の影響をほとんど受けず、さらに苦境に耐えられるレジリエンスを既に身に着けていたのである。

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