時は動いた。日本の政治は裏金問題に揺れに揺れ、裏街道の怒りをかった。衆議院選挙で与党は大敗。ほかの党と連立を図るも過半数に至らない。そればかりか、もう少しで政権交代するところだった。石破政権前途多難。少数与党になっては、今までのように自分勝手にスムーズに政策決定が出来ない。
野党の意見も取り入れて、丁寧に議論を推し進めなければいけない状況だ。ここまで追い込んだのは、自分の損得を抜きにした、ある国民たちの怒りであったと報道各社は分析する。その立役者こそ、人生の裏街道を沈黙して進む人たちだ。彼らは、ふだんは沈黙しているのだが、ここぞという時には立ち上がり激怒する。
だから効く。自分を犠牲にして、出世街道をまっしぐらに進んでいる社畜とはわけが違う。彼らはどうしても納得いかないことには、自分の損得を顧みずに怒り、内部告発もいとまない。このような裏街道を進む人たちの犠牲によって、日本はその針路を正されて行く。
「森友学園」への国有地売却をめぐる財務省の決算文書改ざんを上司に強要され、自死を持って抗議した近畿財務局職員、赤城俊夫氏。「赤城ファイル」に国は1億円という金を積んで、事件を闇に葬った。また兵庫県知事のパワハラを内部告発した兵庫県西播磨県民局長。公益通報者保護制度が守られず、数々の嫌がらせを受け自死に至っている。斎藤元知事が再選されたが、波紋はつづく。
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