養蚕 かいこさん 4

コキョウ

やんちゃな杉浦君が一匹を手に取り、握りつぶしました。中身が気になったのでしょう。突然緑色の液体があたり一面に飛び散りました。みんなは驚き、あとずさりしました。まるであのエイリアンと同じ血の色だったからです。とはいっても、この時代まだ映画「エイリアン」は製作されていませんが…

理科の先生はこれを見て叱るかと思いきや、「内部の構造が知りたいのなら、握りつぶすより、ナイフで切断して断面を見た方がいいな。」と提案しました。さすが、子供の純粋な疑問好奇心科学につなげる素晴らしい教師ですね。今振り返るとそう思います。

毎日、毎日桑の葉を与えること1ケ月。ある日何匹かが、急に動きが鈍くなってしまい、食欲もなくなります。変だなと思って見ていると、そのうち口から白い糸のようなものを吐き出して、あたりにバリケードのような囲いを作り始めました。理科の先生の言った通りでした。

準備していた厚紙の敷居で囲んであげます。すると一匹づつ個室に入りました。しばらくしてバリケーアの中に、吐き出した糸で、さらに楕円形バリケードを自分を取り囲むように作っていくのです。とても不思議な光景でした。最初は薄くてスケスケなのですが、時間が経つにつれ何層にも重ねられ、ついにはかいこさんは見えなくなってしまいました。

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