40℃熱波 日本襲来 2

セイカツ

私が子供だったころは、皆たくましく、夏休みも炎天下転び回っていた。夏に暑さで死ぬ人など聞かなかった。それがここ50年で、こうも日本人は弱体化してしまったのか。情けない話である。冷暖房の普及が、弱体化させた根本原因なのか。ここ50年で、どう軟弱化して行ったのかを、垣間見る。

すると気象庁のデータから、なんとも不可解な記録が出て来たではないか。50年前の1975年8月の東京の最高気温は30.2℃。2020年では、32.8℃となっている。なんと3℃も上昇しているではないか。つまり、50年前と現在とでは、同じ「暑い」でも絶対的な暑さの度合いがちがっていたのだ。

1970年代には、「35℃を超える猛暑日」や「40℃超えの日」など存在しなかったのだ。だから、暑さは気合いでなんとか乗り越えられたらしい。それに地面は土や草で、アスファルトの照り返しが少なかった。クーラーがなかった分、体が自然と暑さに慣らされていたのだ。(暑熱順化

2025年のように、40℃超えの日々が連日続くことは、過去に例のない現象である。加えて高齢者の急激な増加、都市のヒートアイランド現象生活の“室内化”で暑さに弱くなった体など、リスクが増加している。今の暑さは、「昔とは質が違う」と考えるべきである。だからこそ、昔の常識にとらわれず、新しい対策が求められている。

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