国境地帯のトイレ事情

タビ

アルゼンチンブラジルパラグアイ3国の国境地帯に到達する。この国境地帯は治安が不安定だから、イスラム教シーア派武装組織ヒズボラなどが潜伏している。資金源確保のため、密林奥深くで麻薬が密造取引されているらしい。密林の小屋でコカの葉を煮詰め、溶剤で抽出しているのだ。見たことがある。

それを中継地メキシコモンテレーまで運び、そこからトラック・貨物船・セスナ機・飛脚とあらゆる手段を駆使して北米カナダに持ち込むらしい。なぜヒズボラが本拠地から遠く離れたこの地で、近年暗躍しているのか。イスラエル報復の時期とも重なり不穏な動きである。

だからトイレ事情も複雑だ。「国境地帯危険有料ですから、漏らしそうな人以外は控えて下さい」現地ガイドの説明だ。しかし漏らすわけにはいかない。我慢は危険である。バニラ爺と二人で森の中のトイレらしき、掘っ立て小屋に向かう。朽ち果てた案内板があるが、スペイン語でわからない。

1ドルも出せばいいだろうと思っていたが、ライフルを持った門番は首をふる。じゃあ10ドルだ。これでもだめか。100ドル? いくら何でもトイレに16万円!漏れそうになりながら、現地ガイドを探す。アルゼンチンペソでないと受け付けないとのこと。結局近くの土産品店で帽子を買い、ドルを両替してもらった。

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