2025年、建立20年目の大規模なメンテナンス工事が開始された。工期1ケ月半、総工費500万というから、建築時以来最大出費のメンテナンス工事となる。どの持ち家でも、これほどのメンテナンスが必須なのか。探っていきたい。ただこの総工費は近年の物価高、人件費の高騰を考慮しなくてはならない。
単純計算しても5年前の1.5倍近くになっているらしい。しかも人出不足だから、個人で業者を調整しようとしても、スムーズな日程調整が難しく、工事の流れが滞るという。それで今回は建築を依頼した、大手住宅供給メーカーにお願いした。もちろん、割高とはなるがスムーズな工事の進捗を考えれば正解だったと思う。
「進む住宅のディスポ化」ある雑誌の特集である。日本の住宅はなぜか寿命が短い。古代エジプトやマチュピチュ、ダージマハルなどは何百年、いや何千年と持つのに。マンションも40年もすれば、老朽化して解体するのが普通となっている。高級タワマンでさえ法定耐用年数は47年である。
億単位の金を払って、高級タワマンを買ったとしても47年後には、資産価値は0円である。要するに自動車と同じか。車検やメンテナンスをきちんとしても、11年以上乗る人はわずかである。愛着があれば別だが、メンテナンス費用がかさみ、新車に買い替えた方が安い、となるのだ。壊れても、10年以上も前の部品は、もうメーカーから供給されていないのだ。そして下取り価格は、例外はあるが、ほぼ0円だ。
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