次の展示機体は、嘉手納基地の第33救助隊に所属するHH-60WジョリーグリーンⅡである。武装救難ヘリに分類される。世界で最も運用されているヘリ、UH-60ブラックホークで確立されたフレームワークをベースに開発されており、エンジンと動的システムは100%の共通性を持っている。
そして戦闘捜索救難(CSAR)任務に対応して、設計・装備を改訂した中型ヘリコプターである。嘉手納基地には2024年から配備されている。HH-60WはHH-60Gべイブホークの後継モデルであり、2022年10月に米空軍で運用が始まったばかりの新型機である。
本機は戦闘環境下での捜索・救助任務を遂行することを目的に、航空機乗員の状況認識を向上させる統合ミッションシステムが、構築されている。また、補助燃料タンクを使用せずに、内部燃料容量を2倍(600ガロン 2500L)にすることで、多用途性と航続距離を拡張し、救出能力を高めている。
動力源はゼネラル・エレクトリック社製T700-GE-701Dターボシャフトエンジンを搭載。そのパワーは2000軸馬力を絞り出す。また乗員保護のため、コクピットからキャビンにかけて、床面にBPS装甲板を敷き詰めているほか、乗員4名、救難員(PJ)などの座席も耐弾仕様となっている。
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