これまで展示された機体を主に見て来たが、ほかにも兵装・武器・銃器・ミサイル・暗視野ゴーグル・SEALsヘルメット・防弾チョッキ・部隊ワッペンなども展示、即売されていた。人だかりが、あちこちで出来ていた。ミリタリーマニアは唾をたらし、こぞって買っていく。
前列の親子連れは、親が使い古したSEALSの機関銃を手にし、その子供は緑色の手りゅう弾をポケットいっぱいに詰め込んでいた。いったいどういう家庭なのか。軍用地主一家か。家庭環境が気になる。その後ろの二人組は台車に載った、ミサイルを指差し、片言の英語で値引き交渉をはじめた。
ミサイルだけ買っても発射装置がないと使えないんだが。誘導装置もセットで買わなくては? あ、そうか。彼らは今流行りの転バイヤーなのか。イエメンの反政府武装組織フーシ派にでも持って行くのか。それとも南米コロンビアの麻薬組織に、高値で売り飛ばすつもりなのか。治安上、気にはなった。
基地から武器が横流しされたり、薬物が違法取引されている実態は、今も昔も変らないと言う。暴力団の貴重な武器調達ルートであることは、言うまでもない。ここで武器の説明をして展示販売している米軍兵は、実は裏の顔は武器商人だったのだ。現実とは乖離した、日本の警察権力の及ばない、この世界に絶句した。
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