ブタ人間製造

カガク

世界では積極的にブタ人間の製造を試みている某財団がある。表向きは「ヒトへの移植臓器提供のため」と称している。ブタとヒトとは、80%もの遺伝子が共通しているのだ。だから昔から、ブタの生体弁が使われて来た。免疫拒絶反応が起きにくい種なのだ。ところが昨年、この財団は学会から倫理違反を指摘されてしまった。

財団は、表向きはこの研究から既に撤退しており、活動状況はつかめないが、地下で極秘裏に開発を進めているらしい。おまけに国家からも、陰で支援を受けているとの噂も囁かれているのだ。実態はどこまで開発が進んでいるのか、最新の情報を分析して行こう。

この財団はかなり前に遺伝子編集(CRISPR)で、ブタの遺伝子をヒトの細胞に入れることに成功している。CRISPRとはCas9(キャスナイン)G-RNA(ガイドRNA)を用いて、狙った遺伝子を自由に、切断、改変する技術である。この技術を用いて、財団は移植用のブタの生産に成功している。

すなわちヒト化されたブタ(遺伝子を操作して免疫拒絶反応を抑制したブタ)のことだ。そして近年、財団はCRISPR-Cas12/Cas13という、DNAだけでなくRNAをも標的に出来る技術や、DNAを切断せずに特定の塩基配列を変更出来る、ベースエディティングプライムエディティングまでも手に入れた。

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