明けて6月22日。樹齢1500年のバオバブの木を見た後、一行はジンバブエ側から、ビクトリアの滝を目指した。ついにこれで、20年目にして「三大瀑布」を制覇出来るのだ。私はこの瞬間、この上ない喜びを噛み締めた。今までの滝と違い、空高くまで上がる水煙。最大落差108mのなせる技だ。
長さ250m余の鉄橋の上では、なんとバンジージャンプで日本人の若者が飛び跳ねている。エンゼルプールでは滝つぼのマジカで、落ちそうになって泳いでいる。ガイドが握っている足を離したら、人生おわりなのに。それに、バンジージャンプとエンゼルプールは海外旅行保険の対象外だったはずだが…。
無知なのか度胸がいいのか、定かではない。だがリビングストンが発見した、ザンビアとジンバブエ国境に広がる、この絶大なるビクトリアフォールズ。轟音と共に流れ落ちる圧巻の水量に、自然の力強さを全身で感じる。虹がかかる滝つぼ。水しぶきに包まれながら見上げる、この大パノラマ。
写真では伝えきれないほどに、神秘的で感動的だ。よくぞ自然は、こんな雄大なものを作ることが出来たものだと、ただ、ただ絶賛である。ここは、人生で一度は訪れる価値のある場所だ。一行はジンバブエとザンビアを往復し、その後イララロッジのレストランで昼食となった。
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