クレスタモワナ・サファリリゾートでビュッフェの昼食を取る。その後、4WⅮからクルーズ船に乗り換え、チョベ川のボートサファリへと進む。同行団5名は82歳の高齢夫婦を筆頭に、月に2回は海外に行くという旅行依存のおいさん1名(奥さんは亡くなったとのことでおひとりさま参加)。あとは、2名参加の中年女子ペアだった。
このチョベ川はカズングラでザンベジ川と交わり、ゆっくりと75㎞ほど流れてビクトリアの滝へと続く。そして5月から10月の乾期になると、この川岸に多くの動物が移動して来るのだ。船は急にエンジンを止めた。行く手に巨大な黒山の群れが一部だけ出して、なんとか浮いている状態。なんとゾウが泳いでいた。
あの巨体が浮くのだ。ほとんどが水面下で、鼻をシュノーケルのように水面に出して息をしている。大きな耳が、かいの代わりとなって漕いでいるではないか。ガイドの話によると、ゾウは以外と泳ぎが上手いという。向こう岸でエサを摂って、対岸に帰る途中とのことだった。
ホロホロ鳥が川辺に集まり、エサをついばんでいる。遠くにカバが大きな口を開けていた。いきなり、船頭が指差し、船はゆっくりと対岸の岸辺に近づいた。そこには巨大なザンベジワニがいた。船頭が言うには、体を日光に当てて、暖めている最中らしい。全長3メートル余はあった。このクルーズサファリは、野生の真実と人間の小ささを、リアルに教えてくれる場所だった。


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