夢洲DASH-3

タビ

蹴つまずいて転倒する人も出た。しかし、それを踏んづけて群衆は階段を目指す。助けを求める声は群衆にかき消された。皆信じられないくらいの速さで猛ダッシュする。階段を一気に駆け登り、長い通路を全速力で走り、改札を目指す。ここで何名抜けるかも、大事な勝負となる。

やがて改札だ。群衆が連続して改札を通るので、扉が閉まるヒマもない。事実上、開けっ放し状態になっている。改札を抜け左に曲がる。そこには、阿部寛がのんきにごはんを見つめていた。右折して大階段を一気に駆け登る。ここが夢洲ダッシュラストスパート地点となる。

ここで何人抜けるかで、自分の最終順位が決定される。「危険ですから、決して走らないで下さい」繰り返す駅のアナウンスに、耳を貸す人などいない。左端のエスカレーター超満員だ。しかしエスカレーターでは前の人を抜けないから、やはり大階段一択である。

階段を登り切ったら、左に鋭角で曲がる。なんとすでに長い待機列が出来ているではないか。ここで、最期の力をふりしぼり、全速力で列の最後尾まで走る。なんとか200番台の順位をつけることが出来た。大阪メトロ中央線の6両編成の列車は、乗客1000人を一度に運べる。200番台は上出来である。

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