並んだ列の正確な位置はKDDI・au、楽天モバイルの中継アンテナ車付近となった。06:00前の時点で、最後尾はすでに万国国旗付近の第3コーナーまで及んでいた。2番列車、3番列車が続々と人員を運んで来る。夢洲駅の出口からは、途切れることなく、隊列の行軍が何時間も続いた。
大阪メトロ中央線の始発で、この東ゲートに着いたのにこの順位。どうもおかしい。しかも夢洲ダッシュも制した。だから納得出来ない。それには、理由があった。なんとカルバート組がいたのだ。カルバートは夢洲ダッシュ以上に、命の危険を伴う。実は私も試みようと思ったが、反対されて断念した。
カルバートとは、始発電車の夢洲駅到着前に徒歩で東ゲートに侵入するという、最終手段である。公安により規制されており、タクシーもバスも車も使えない。未明にタクシーか自転車を使い、常吉大橋を経由、夢舞大橋を渡って周回道路に侵入する。しかも橋の手前で、タクシーや自転車を乗り捨てなければならない。
また倉庫街では治安が悪く、交通安全上の問題もあり、タクシーからの降車は規制されている。だからかなりの距離を歩くことになるのだ。飲料水や食料を準備。周辺は真っ暗なので、サーチライト、身に着ける反射板が必須となる。スマートホンのGPS位置情報はもちろんだ。危険なので挑む者は数少ない。はずだった。

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