ドローン事情2025

キカイ

世界のドローン事情はここ数年で大きく変化した。だれもが予想していなかった事態である。平和利用から軍事利用に変貌を遂げたのだ。嘆かわしい変貌だ。かつて、趣味空撮目的が主流だった過去に代わり、ロシア、ウクライナ戦争パレスチナとイスラエルの戦争では爆弾を搭載して敵地に突っ込んでいる。

80年の時を経てよみがえった現代の神風特攻機である。無線操縦で敵地へ奥深くまで侵入する。しかも、地上すれすれで飛ぶからレーダーにも映らない。今までも、ミッション遂行時に、索敵用として上空からの監視には使用されていたが、爆弾を積んで体当たりまで試みるとは。

確かに、MQ-1プレデターMQ-9リーパーなどの無人機に比べて格段に安価である。だから、ウクライナやロシアでは、一度に何百機もの大群となって、敵地を目指す。貧しい国の、強力な兵力と化したのだ。何百機と一度に来襲されたら、すべてを迎撃することは不可能である。それなりの戦果が約束される。

この技術力はさらに進化して、先の万博では「空飛ぶくるま」として披露されていた。「未来のくるま」は空に作られた道を走るらしい。また、万博会場では毎夜、華麗なドローンショーが繰り広げられた。今、ドローン市場はひくてあまたであり、入手が難しくなっている。世界的に品薄なのである。

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