胸部大動脈瘤が見つかってから、父は半年ごとにCT検査を受けて瘤の大きさを計測していた。瘤のある位置が大動脈弓部であり手術では大きな血管3本も同時にグラフト(人工血管)に置換しなければならない。大動脈クランプ中には脳灌流もしなくてはいけない。脳梗塞の危険が増す。さらに肺気腫でもあり呼吸状態も良くなくレスピレーターがはずせなくなる可能性もあった。手術には大きなリスクを伴うと考えられ、手術適応の大きさになるまでは保存的治療の方針だったらしい。降圧剤を増量してぐっと血圧を下げたそうだ。
立ちくらみがするほどに。
しかし現実は手術を考える大きさではないのに起きてしまった。4月30日の朝に腰の痛みを母に訴えたそうである。母がさすってあげるとしばらくして痛みは治まったという。しかしその夜20時過ぎから背中の痛みと熱さを訴えはじめ
ひどくなり救急車をよんだという。結果的には発症から24時間はもたなかったことになる。
大動脈瘤の原因は言わずと知れた高血圧と動脈硬化。喫煙があるならぐっとその確率は上がる。もちろん加齢とストレスも。
そして高血圧は遺伝する。だから私も高血圧だ。クスリを飲もうか、飲まないで様子をみようかと迷っている人も多いと思う。飲み始めたら死ぬまで飲むよ。睡眠薬の依存性は問題になるのに何で降圧剤の依存性は問題にならないのか?
人はまず降圧剤によってクスリ漬けになってしまう。年金生活者はわかるはず。 25年前の私もそうだった…
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