法律の関係から旅行ガイド誌には決して掲載されることのない事実が存在する。クスリ漬け年金生活者は一度魔女の家に足を踏み入れたら、取り憑かれてしまうこと間違いない。それほど魅力的なのだ。異次元の世界が広がる。店内に漂っている香を嗅ぐだけで中世にトリップしてしまう。日本ではかつてマトリが脱法ハーブ店(当時の名称)を壊滅させたが、そんな店は魔女の家の足もとにも及ばない。子供のお遊び以下だ。
魔女の家には、なんせ至る所に呪いと魔術がかけられているから、怖がってだれも取り締まれない。法律も及ばない。だからすべて合法とされる。先住民の儀式を、あとからやって来たよそ者が口出しするなどもってのほかなのだ。ボリビアの先住民族アイマラ族は大地の女神パチャママ信仰が厚い。数々の儀式もそれに乗っ取って行われる。香や茶、粉薬、コ○イ○、ミイラ、ナティタス(人の頭蓋骨)はその必需品なのだ。
特にここぞという儀式はミイラに限るという。リャマのミイラは家内安全、子孫繁栄、五穀豊穣を叶えるカギとされる。特に子供のミイラは絶大なパワーを持つ。そして儀式を取りはからう特別な能力を有するものが魔女(ヤティリ)である。魔女に出来ないものはないとされる。そして皆にあがめられ、皆の悩みや病を救って来たとされる。現在は資金源確保のために観光客も受け入れ、先住民でなくても一部を売ってくれる。
目当ての女性を虜にする粉薬、憎い相手を呪い殺す薬、わら人形、骸骨、リャマの子供のミイラ、病気や呪いを解くクスリ、ヒキガエルのミイラ、幻覚をみることの出来る粉(コ○イ○)、幻覚を見ることの出来る香、すべてに値札が貼ってあった。ただナティタス(人の頭蓋骨)には値札は貼っていなかった。交渉次第とのこと。買うことは出来るが、日本に持ち込めるかは別問題。空港で逮捕されることのないよう、持ち込むのならそれなりの対策を十分とってほしい。
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