A-10C THUNDERBOLT Ⅱ

ベント

空力特性・ステルス性を追求する戦闘機とは一線を画する、独自の機体を見つけた。韓国烏山空軍基地の第25戦闘飛行隊に所属する、フェアチャイルド・リパブリック社が開発したA-10C サンダーボルトⅡである。なんともレトロ感あふれる、懐かしい形状だ。昭和の小学生が、よく紙に描いていた戦闘機だ。

マーキングも相まって、その武骨な形状が存在感を際立出せる。本機は重火力・重装甲アタッカーを有し、空飛ぶ戦車とも呼ばれる。特殊な機体で、地上部隊への近接航空支援(CAS)に特化している。敵に撃たれても還って来られるように、頑丈なつくりになっている。みるからに装甲が分厚そうである。

機首の30㎜GAU-8アヴェンジャーガトリング砲からは、毎分3900発という驚異的な速度で劣化ウラン弾をばらまく。これは徹甲弾で、強力な破壊力を持つ。11個のハードポイントを持ち、赤外線誘導のAGM65マーベリック空対地ミサイルクラスター爆弾ハイドロロケット弾AIM-9(サイドワインダー)を装備する。

低高度、低速度域での良好な運動性を発揮する。巡航速度は555km/hと他の戦闘爆撃機より遅い。防衛手段としてALQ-131ECMポッドシステムを搭載。レーダー波をジャミングする。また武骨なボディは、23㎜口径の徹甲弾や榴弾の直撃にも耐えられるように設計されている。まことに、たのもしい限りだ。

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