コキョウ 養蚕 かいこさん 2 そもそも養蚕業は、日本の明治時代から昭和初期にかけて日本を支えた基幹産業のひとつです。その歴史は古く、起源は中国大陸にあり新石器時代(紀元前7000~6000年ごろ)にさかのぼると言われています。しかも中国では養蚕技術の国外への持ち出しは固... 2025.03.11 コキョウ
コキョウ 養蚕 かいこさん 1 「サクサクサク」かいこさんは今日も食べます。凄い、食欲旺盛です。外の雑踏が消えると、桑の葉をかじる音が部屋中に響きます。「サクサクサクサク……」聞いていて気持ちよくなるくらいです。間違っても「エコエコアザラク」ではありません。一列に並んでい... 2025.03.08 コキョウ
コキョウ 香取慎吾を踏んだ夜 その悲劇は昭和初期の大宮市盆栽町の電気屋で発生した。クスリ漬け年金生活者は、毎年夏休み、あるいは冬休みになると母の実家の遊びに行っていた。実家の近くで、母の弟が電気屋を開業していた。そこに泊まって過ごした。電気屋なので遊ぶおもちゃには困らな... 2025.03.06 コキョウ
シゴト 六号坂のアヒルたち 6 アヒルたちは国家試験に無事合格。それぞれの道を進んだ。夜の9時を過ぎた。今日は当直だ。控室のソファーは、背もたれを倒すとベッドに代わるしくみになっている。緊急の検査で起こされなければ、朝まで眠れる。ただ、定例の仕事をやってしまわねばならない... 2025.03.04 シゴト
シゴト 六号坂のアヒルたち 5 故郷に帰ることの出来なかった六号坂のアヒルたち何匹かが、再び集結したのは、その年の4月上旬だった。みな現ナマ¥1,000,000とやる気を持って来た。今度こそは失敗は許されない。現ナマ¥1,000,000は言わずと知れた親が準備した、なけな... 2025.03.01 シゴト
シゴト 六号坂のアヒルたち 4 そして3月には地方にもどるアヒルの一群がいる。しかし何年たってもアヒルはアヒル。飛ぶことはまず出来ない。何羽かは陽の目を見て、飛べることを信じて都内に残るが、ほとんどは体を左右に揺らし、ヨタヨタと帰って行く。彼らは上京生活で何を得たのだろう... 2025.02.27 シゴト
シゴト 六号坂のアヒルたち 3 彼らアヒルたちは、上京生活の3~4年間をこうして過ごす。すべて先輩から受け継がれて来たアヒルのアルゴリズムに従う。住みかは、フロなし、トイレ共同の6帖一間の安アパートだ。それにかたちだけ蛇口がついているかんじかな。まるで「神田川」の世界その... 2025.02.25 シゴト
シゴト 六号坂のアヒルたち 2 六号坂そして水道道路にたむろするアヒルたちの日々はつづく。雨の日も雪の日も。足が重くても軽くても日々は容赦なくやって来る。だからどうしても稼がなくては夜会生活が続かない。パチスロで日々の生活費を稼ぐアヒル。ガソリンスタンドで稼ぐアヒル。ロ場... 2025.02.22 シゴト
シゴト 六号坂のアヒルたち 1 かつて六号坂にはアヒルがいた。坂を下り来ったところを左手に入ると、夕方2時間しか開かない診療所があった。住みかはその向かいの岩坂荘あたりか。アヒルの昼は、駅前のゴールデン地下街の賭場だった。甲州街道をはさんで京王線の駅がある。そのころの京王... 2025.02.20 シゴト
コキョウ クラウンが燃えた日 ある晩クラウンが燃えたらしい。警察から小学校長に連絡が入った。それで朝から職員室が騒がしいのか。「こころ当たりのある者は名乗り出なさい。」担任の先生が学活の時間に話した。みんなキョトンとしている。ただ、クスリ漬け年金生活者のこころは、にわか... 2025.02.18 コキョウ