次に展示されていたのは、海軍機EA-18G グラウラーである。空母に着艦することが前提なので、強固な足回りが特徴的な機体。第4世代戦闘機に分類される。EA-6プラウラーの後継機として、F/A-18Fスーパーホーネットをベースにボーイング社が開発した電子戦機だ。
電子戦機とは、敵のレーダーや通信を妨害したり、相手の電磁波に関する情報を収集したりする航空機である。敵の戦闘機とミサイルを打ち合うような、直接的な戦闘は行わない。主な電子戦用武器はEA-18Gの主翼下に搭載している。まず、ノースロップ・グラマン社によって開発されたAN/ALQ-218受信システム。
AN/ALQ-218は航空機搭載型パッシブレーダーで、無線周波数放射源を検知、識別、位置特定、分析する。また、ALQ-99 ALQ-227 の戦術電波妨害装置も搭載する。そのほか統合戦術端末受信機(JTT-R)を装備。衛星経由にて、重要なマルチソース脅威、生存者、ブルーフォーストラッカーデータをリアルタイムで受信出来る。
ゼネラル・エレクトリック社製F414-GE-400ターボファンエンジンを2基搭載。乗員2名で最大速度はマッハ1.8。航続距離は2361㎞である。武装は中距離空対空ミサイルAIM-120 AMRAAM、 対レーダーミサイルAGM-88 HARMを搭載している。
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