次の展示機は、ロッキード・マーティン社とボーイング社が共同開発した、世界最強のステルス戦闘機 F-22ラプターだ。アラスカ州エルメンドルフ空軍基地の第525戦闘飛行隊に所属する機体である。第5世代ジェット戦闘機に属し、現在最も進化したかたちだ。
卓越したステルス性と高い機動力、そして強力な兵装を備える。ステルス性を確保するため、ミサイルなどの兵装はウエポンベイに格納され、胴体は凹凸の少ない形になっている。アフターバーナーなしで、スーパークルーズ(超音速巡行)性能(マッハ1.8)を有しており、長時間の高機動飛行が可能だ。
エンジンはプラット・アンド・ホイットニー社のF119-PW-100を2基搭載。もちろん推力偏向ノズルを採用。従来の低バイパスターボエンジンより、さらにバイパス比を小さくし出力をあげ、スーパークルーズを可能にしている。超音速からのミサイル発射は、初速が大幅にあがり滑空距離も延び、敵機より優位に立てる。
武装ではM61A2機関砲のほか、空対空ミサイルAIM-9M(サイドワインダー)・AIM-120A/Bを装備。ARH(アクティブレーダーホーミング)機能を持ち、発射後はミサイル自ら標的を追う。対地用としてはJDAMのGBU-32、AGM-88も搭載可能だ。マッハ1.8の機体からARHのミサイルを発射されたら、もう逃れられないだろう。
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