IGUAZU 1

タビ

ゴルゴ航空1990便は薄暗くなったフォス・ド・イグアス空港に着陸した。密林の空港だ。あたりは何もない。密林だけだ。真っ暗な道にポツンポツンと看板が暗い球(タマ)に照らされている。「治安が不安なので、夜間はホテルから出ないように」と現地ガイドが説明した。

密林の夜が明けた。今日はブラジル側から滝を巡るはずだ。カッパとゴーグル、ライフジャケットは必須である。出発を待つロビーでは、あのチビの丸刈りおじさんが愛嬌良く、デング熱を防ぐための蚊よけ薬剤の入ったティッシュを配っていた。

ティッシュで顔と頸回りを拭いた後、トイレに行ってバスに乗り込む。ここで悲劇が起きた。局部の粘膜が強烈に痛い。薬剤が付いたのだ。丸刈りおじさんを恨んだが、あとの祭りである。やがてイグアスの滝に着いた。急な下り坂の遊歩道を滑りながら進む水しぶきの中、とぎれとぎれになる手すりに、必死でしがみつく。

バニラ爺おばあちゃん教授も転んだら最期だ。イグアスに落ちれば命がない。観光客でごったがえして遊歩道は大渋滞だ。これではイテオンの二の舞になってしまうぞ。滝に近づく。轟音とともに、もの凄い迫力だ。やがてエレベーターで滝の上に上がる。レストランでみんなで昼食だ。ドル紙幣を出したら偽札と疑われたゾ。さすがに犯罪王国ブラジルだ!

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