イグアス2日目から旅が恐怖へと変わる。先月のブラジル大洪水で悪魔の喉笛に続く桟橋は崩壊した。それが必死の復旧作業の結果、昨日開通したとの話。「幸運ですねえ」とガイドは言うが、もの凄く心配している。全世界から観光客が殺到し、昨日は13:00には電車が止まったらしい。
だから予定より大幅に早く出発するという。06:30にはホテルを出た。国境を越えてアルゼンチンに入る。約1時間ちょっとで到着する予定だが3時間近く経っている。国立公園の入り口まで来てはいるのだが、ここから観光バスの大渋滞。全く動かない。
バニラ爺もクスリ漬け年金生活者も蒼くなった。必死に排尿を我慢しているのだ。BPHで膀胱容量が減ってしまい3時間が限界である。一方別の席では、なんとか切符を買わないと、今日の分が売り切れてしまうとガイドが蒼くなっていた。さらに1時間が経過する。すると、どのバスからも客が降りて歩き出した。
明らかに歩いた方が早いのだ。われわれも密林のわきの道路を歩く。次のトイレまでどのくらいかわからない。ガイドは切符のことが心配でとっくに走って行った。バニラ爺と2人が遅れをとった。トイレは遠い。意を決したのか、クスリ漬け年金生活者はイグアスの密林奥に消えた。
コメント