IGUAZU 3

タビ

200mほど密林を進む。頭上ではサルらしき生き物が跳び回り、どこからか遠くホロホロ鳥の鳴き声も聞こえる。「ジャガー注意」の看板も草むらから見つけた。イグアスの密林地帯だ。プライベートビーチの密林とは、わけが違う。一瞬恐怖がよぎった。

迷うことなくアクセソAカタラタスに戻れた。道路にはバニラ爺が待っていた。ジャガーがいないことを告げると、森深く入って行った。すぐさまレインジャーの車とツアーコンダクターが走って来た。なんと国立公園内での放尿厳禁らしい。罰金が課せられるとのこと。

レインジャー隊長ツアーコンダクターが大声で騒いでいた。スペイン語なので全く聞き取れない。そんな中、しばらくするとバニラ爺密林から這って出て来た。ツルに足がからまり転んだらしい。道に出ても、しばらくよろけて立ち上がれなかった。肩を支えると「ありがとう。ああ、すっきりした。」と安堵して言った。

これを見ていたレインジャー隊長は「こりゃあ、罰金とるのは人道上無理か。」と判断したのか、両手を上に向けた仕草をしたのち、そのまま行ってしまった。後からツアーコンダクターから、厳しく注意されたのは言うまでもない。バニラ爺ジャガーに襲われなかったことは、不幸中の幸いだった。

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