上空からイグアスの滝に迫ろうか。このヘリツアーはオプションだが、言うまでもなく全員が参加した。ここまで来て翔ばない選択などありえへん。バニラ爺は年甲斐もなくはしゃいで、痛い足で飛び跳ねていた。ヘリポートまで30分。芝生のなかのヘリポートに着いたぞ。
そこでは垂直離陸出来ないはず?のB-737と、飛ぶヘリコプター2機でピストン輸送していた。搭乗前に、だれが窓側かでツアーコンダクターがもめていた。ヘリが瞬間着地する。すぐに飛び乗る。係がシートベルトを締める。軍用機ではないので一応ドアは閉める。ヘリは急浮上し、やや前傾姿勢をとって急加速する。
眼下にイグアスの原生林が広がる。どんどん高度が上る。やがていくつもの滝が見えて来た。上空からでないとイグアスの滝の全貌は見えて来ない。その迫力と壮大さには息をのんだ。やがてヘリは高度を下げて、滝の周りを旋回する。機体が左右に大きく傾むく。窓いっぱいに滝が広がる。水しぶきで視界が遮られる。
絶景だ。はるばる地球の裏側まで来たかいがあった。やはりイグアスは三大瀑布のなかで一番か。天候は快晴なので飛行は終始安定していた。約15分のフライトだった。ヘリポートでは、自分たちのフライト写真やVTRをUSBで即座に作成して販売していた。円安でなければ迷わずに買っただろう。
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