格納庫に秘かに展示されていたのは、ジェネラル・アトミックス・エアロノーティカル・システムズ社製の無人攻撃機MQ-9リーパーだ。ハワイ海兵隊基地の第3海兵無人航空機飛行隊に所属している機体だ。「リーパー」という愛称は「死神」を意味する。
その愛称通り偵察任務だけでなく、地上目標を精密に攻撃する能力も持っている。長さ12m、翼幅24mの機体で、長い航続距離5926㎞と高い監視能力を併せ持つ。MQ-1プレデターと同じく中高度7600m・長時間滞在型28時間(MALE)に分類される。出力950馬力のターボプロップエンジンを機体後部に搭載。
プロペラを後ろ向きに配置した推進式で、最高速度は482km/h。米本土の誘導ステーションからパイロット・センサー要員2名が遠隔操縦する。もちろん地球の裏側まで、衛星経由で電波は届く。米本土から、モニター越しにシリアやイラク上空で、テロ組織要人の監視・暗殺に秘密裏に使用されている。
両翼には6個のハードポイントが存在し、増槽やゴルゴン・ステア広域監視センサーの追加も出来る。武装はヘルファイア対戦車ミサイル・ぺイブウエイⅡレーザー誘導弾・スティンガー空対空ミサイル・JDAM(Joint Direct Attack Munition)・サイドワインダーだ。百発百中。最新の恐るべき兵器である。
コメント