次の展示機は大型機RC-135Vリベットジョイントである。嘉手納基地第82偵察飛行隊に所属する、アメリカ空軍の偵察・情報収集機である。もちろん嘉手納基地の常駐機だ。あちこちに突き出たアンテナや、独特のノーズ形状が特徴的な機体で、これらは敵の通信やレーダー波をキャッチするための装備だ。
代表的な任務は、敵の通信網の把握、レーダー配置の特定、電子妨害の下準備など。特に、地理的に北朝鮮や中国の行動を監視する上でも、重要な役割を果たしている機体だ。RC-135Vはアメリカ空軍の標準的な空中SIGINTプラットホームである。
その偵察・情報収集ミッションは、バーニングウィンドまたはミスティウィンドと呼ばれている。そのセンサースイートにより、乗員は電磁スペクトル全体の信号を検出・識別・位置特定することが可能だ。乗員はパイロット2名、航法士2名のほか、電子戦士官4名・情報オペレーター14名・航空システムエンジニア4名で構成される。
動力源として、CFMインターナショナル製F-108-CF-201ターボファンエンジンを4基搭載。地上15000メートル上空を最高速度933km/hで飛行。航続距離は5552㎞におよぶ。もちろん、空中給油を行えばこの限りではない。また同型機のRC-135Sコブラボールは、弾道ミサイル探知に特化した機で、北朝鮮のミサイル発射兆候が予測される際に、ネブラスカ州オファット空軍基地から随時嘉手納に飛来している。
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