これでアクセルレスポンスは改善された。今までとは比べものにならない加速が可能となった。しかしエンジン本体の馬力をアップしたわけではない。だからたかが知れている。ここからが本題だ。自主規制64馬力をどのようにして凌ぐかだ。
そこでSiecle社のMiniconを搭載することにした。いわゆるサブコン(サブコンピューター)である。カタログデータによると72馬力前後まで出力を上げることが出来るらしい。サブコンは各ショップから、それぞれオリジナルのセッティングが施されて提供されている。80馬力以上にアップ出来るサブコンもある。
しかしあまり馬力を上げようとすると、それなりにエンジンやタービンに負担がかかる。またトルクが細くなってしまっては、乗りにくい。そこで街乗り重視のセッティングがされたショップにした。じゃあどうやって、サブコンは馬力を上げるのか。
もともとJb-64は空燃比が濃い目に調整されている。それをECUに働きかけて、理想空燃比に近づけるのである。要するに薄くして噴射するのだ。さらにブースト圧を少し上げてやる。セッティングはトルクが細くなるギリギリの段階でなされている。もちろん設定スイッチはCH-2にする。
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